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評価:
畠中 恵
新潮社
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どんだけドはまりしてんだって感じですね(笑)
買って三時間くらいで読んじゃった…
きょうも元気に(?)寝込んでいる、若だんな一太郎の周囲には妖怪がいっぱい。おまけに難事件もめいっぱい。幼なじみの栄吉の饅頭を食べたご隠居が死んでしまったり、新品の布団から泣き声が聞こえたり…。でも、こんなときこそ冴える若だんなの名推理。ちょっとトボケた妖怪たちも手下となって大活躍。ついでに手代の仁吉の意外な想い人まで発覚して、シリーズ第二弾、ますます快調。
今回は短編集。やっぱ前作よりいい感じです。
前作で、語るべき前置きは語り終えたって感じで。
今回は人間の事件を解決するのが多かったかなあ…?
前作は妖怪関係の事件を謎解きする話一本だったから、ミステリーとしてはちょっと「?」な感じでしたが。
でも、妖怪が出てくる所でもう謎解きも何もあれなので、本格的に謎解きを楽しみたい方には進めないですが…(結局ミステリーじゃないかもという判定・笑)
人情ものとして見たらものすごく楽しい。そこにちょっと推理要素入ってると思うくらいで。
しかし一番の魅力はキャラクターが素敵なところでしょうね…
レギュラーで出てくるのはみんないい奴で、それでもちょっと抜けてるところがあってね。
「空のビードロ」はいい。
あと「二吉の思い人」(笑)すぐわかっちゃうんだけど、分かってても楽しい。
「虹の見し事」は、このキャラクター達の世界観にどっぷりつかった人にはむず痒いかも(ワタシがそうでした・笑)
ラストいいですけどね!一太郎坊ちゃん…!!
ほのぼのと若旦那たちを見守っていく所存です。